概要
コメントはソースコードに書く PHP が実行しない注釈 で、コードを読み返したときの理解を助ける。動作には影響しないが、現場では 「なぜこの処理を書いたか」を残すための主役 になるくらい重要だ。
PHP には 1 行コメントが 2 種類 あり、// (スラッシュ 2 つ) と # (シャープ) はどちらも行末までをコメント扱いにする。複数行は /* */ で囲むが、閉じ忘れに注意が必要だ。同じ「コメント」でも 3 つの書式が共存しているのは、PHP が長い歴史の中で複数の文化を取り込んで育った経緯がそのまま残っているため。なお /** */ で始まる PHPDoc という別書式もあるが、IDE 補助やドキュメント生成のための仕様でこの章では扱わない。
初学者がコメントを覚える最大の実用メリットは デバッグ時の「コメントアウト」 だ。動かなくなったコードのうち、怪しい行だけを一時的に // で無効化して切り分けると、原因の箇所がぐっと絞り込める。本章のドリル 03 はこの体験そのもので、後の章で必ず役に立つ手筋を最初に仕込んでおく。
学習目標
//で 1 行コメントを書ける#も 1 行コメントとして使えると知っている/* */で複数行コメントを書ける- 既存コードをコメントアウトして無効化できる
ドリル
| no | 内容 |
|---|---|
| 01 | // で 1 行コメントを書く |
| 02 | /* */ で複数行コメントを書く |
| 03 | 既存コードの一部をコメントアウトして期待出力に合わせる |
📝 演習: ドリル 01 — 1 行コメント
問題
次の出力を出す PHP を書いてください。
コードの中に // を使った 1 行コメントを 1 つ以上入れること。
コメント自体は出力されません。
期待される出力:
晴れ
くもりヒント
// メモの形でコメントを書く- コメントは出力されないので、
echoの出力結果は変わらない - 例:
// 天気を 2 つ出す
📝 演習: ドリル 02 — 複数行コメント
問題
次の出力を出す PHP を書いてください。
コードの中に /* */ を使った複数行コメント(2 行以上にまたがるもの)を 1 つ入れること。
コメント自体は出力されません。
期待される出力:
開始
終了ヒント
/*から*/までが 1 つのコメントブロック- 例:
/* このプログラムは 開始と終了を出す */ - コメントは出力に影響しない
📝 演習: ドリル 03 — コメントアウトで出力を減らす
問題
starter.php には 4 つの echo が書かれているが、期待される出力は 2 行だけ。
不要な 2 行を コメントアウト して、期待出力に合わせてください。
echo 文自体は削除せず、// を付けて無効化すること。
期待される出力:
赤
青ヒント
- 行頭に
//を付けるとその行は実行されない - 「赤」と「青」だけ残し、それ以外の echo は
//で始める - echo 文を
//で始めると、その echo は実行されない